こんにちは新米サラリーマンのオコメです!
今回は社内持株会の有用性について調査した結果をご紹介します
結論から申しますと社内持株会は必要ありません!!
現在、コロナの影響で本社で一括の研修はなくなり、日本各地に分けられて小規模での研修生活をおこなっています
入社してからは動画講習で会社の歴史、各部署の役割、製品の紹介など、いろんなことを勉強しています
その中で社内持株会、積立年金制度、企業型の確定拠出年金(DC)、保険、財形貯蓄など、様々な福利厚生を紹介されて何がなんだか、、、
しかも紹介している人は社内の人間で「個人的に絶対お得!」とか言っててなんとも怪しい
そこで、研究者でもあるオコメが、数々の福利厚生について本当に有益なのかを調べてみました!
今回は社内持株会編です!
・入社直後でバタバタ
・社内持株会って本当にお得なの?
・老後資産が心配
新卒サラリーマンのこんな悩みを解決できると思います
社内持株会とは?
社内持株制度とは従業員にお得に自社株を買ってもらう仕組みのことです
普通の株式購入と違って自社の社内持株会をとおして、給与天引きで株を購入します
社員はお得に株を購入でき、会社からすると安定な株主の確保につながります。
一見するとWin-Winに見えますが次のようなメリットとデメリットがあるのでみなさん要注意です!
社内持株制度のメリット
①少額から株を積み立て購入
②インサイダー取引に当たらない
③奨励金制度によって会社も少し拠出してくれる
メリット① 少額から株を積み立て購入
持株制度を利用すると少額で株を積み立て購入できるのでコツコツと資産形成するのに向いていそうです
例えば、うちの会社では1,000円から購入可能です
日本では通常、株を購入する為には最小購入単位(単元株)以上で100株単位で購入しなければなりません
一株1,000円の株なら10万円からしか買えないことになりますね
アメリカなら一株から買えるのにどうして日本だとダメなのだろう、、、
(オコメが利用しはじめたSBIネオモバイル証券なら一株から買えます。また記事にしますねー)
単元株の善し悪しはさておき、普通に国内の株を購入しようすると結構ハードルが高くなっちゃいますよね
しかし、社内持株制度なら社内持株会を通して共同で出資するので、毎月少額でコツコツ株を購入することが可能です!
しかも一株単位ではなく1,000円単位で購入、つまりドルコスト平均法(毎月定額で株を購入すること)で買えるの平均購入単価を安くでき長期投資にも向いていると言えますね
メリット② インサイダー取引に当たらない
株価に大きな影響を与える内部事情を知っている従業員が、おいしいタイミング(情報公開前)で自社株を購入すると「インサイダー取引」として金融商品取引法に引っかかっちゃいます
持株制度では持株会を通して毎月定額で株式を購入することになります
ですので内部事情を知っていようがいまいが毎月同じ金額しか買っていないのでインサイダー取引になり得ません
また、毎月の購入額を急に上げたり下げたりも出来ないのが特徴ですね
メリット③ 奨励金制度によって会社も少し拠出してくれる
奨励金制度では自分の拠出した額+その何割かを企業が追加で拠出してくれます
例:毎月1000円拠出し、奨励金が10%の場合、
1000円(自分) + 100円(会社) = 1100円(合計)
となりますね
持株制度を導入している企業では、だいたいこの奨励金制度があるみたいです
でもこれ、会社側が従業員に加入させるために用意した甘い罠なので要注意です!デメリットで解説します。
社内持株制度のデメリット
①奨励金の効果は長期的には無意味になる
②流動性リスクがある
③労働と資産の集中によるリスクがある
デメリット① 奨励金の効果は長期的には無意味になる
メリットでもあった奨励金ですが、積み立てた総額に対してではなく毎回の拠出金に対して支払われるため、その効果は年々効果が薄くなっていきます
私の会社では10%の奨励金があり、1年以上積み立てると20%にランクアップします
楽天証券で大人気商品でもある米国株式系のインデックスファンドでも平均利回りは7%くらいです
10%、20%と聞いて「お得!」と飛びついた人も少なくないんじゃないでしょうか
実際、私も最初に聞いたときには奨励金が決め手で加入しようかと考えていました
しかしよく調べると奨励金の10%、20%とかって「利回り」じゃないんですよね
毎月拠出した額に対して支払われるだけです
合計で10万円拠出していても、毎月の積立額が1000円なら奨励金はつねに100円、200円くらいしかくれません
つまり、投資期間が長くなり、合計金額が大きくなるにしたがって奨励金の効果は薄くなっていきます
これが奨励金の効果が長期的には無意味になるといった理由です
無意味は言い過ぎかもですが、ちゃんと利回りの良いインデックスファンドに積み立て投資した場合と比べると効果の差は歴然です
デメリット② 流動性リスクがある
普通に株を買うことと比べると売ったり買ったりを自由に、すぐにできないことがあります
株は業績や景気に合わせて売ったり買ったりをすぐに出来るのが基本です
これをすぐに出来ない場合、どんどん株価が下がっているのに売れない!株価が上がっているのに買い足せない!なんてことになります
これを流動性リスクと言います
持株会をとおして株を購入する場合、一般的には書類を書いて申込することが多いようです。ある段階で現金化するときも同様で申請が必要です
普通の株式売買がネットでポチポチするだけで済むのに対し、持株会は手続きの承認に数日かかりそうなのは目に見えますよね
この流動性リスクの高さからも持株会を推奨していないネット記事が散見されました
デメリット③ 収入と資産が集中してしまう
自社の株で資産を気づいた場合、その会社の経営が傾いてしまうと、収入の低下+資産の目減りのダブルパンチを食らってしまうリスクがあります
「全ての卵を一つのカゴに盛るな」という相場格言にもあるように、株式投資の世界では分散投資が基本です。
投資先を多種類の銘柄に分けることで運用リスクを効果的に下げなければなりません(リスクヘッジ)
この考えは労働から得られる収益と資産の関係にもあてはまると思います
分散投資の観点から給料をもらう相手と、資産の形成先は分けてリスクヘッジする必要があります
結論
資産の形成が目的なら社内持株会は避けましょう!
利回りやリスクの観点からもおすすめ出来ません
インデックスファンドにドルコスト平均法でコツコツ積み立てる方がよっぽど良いです
会社の業績が右肩上がりで、長期的にもまだまだ伸びると信じることができて、さらに自社が大好きな人ならありかもです
そんな人でもリスク分散の観点から、他にも金融資産を築いたうえで、自社株を全ポートフォリオの一部とするべきでしょう
ちなみにオコメは楽天証券を利用して、積立NISAでインデックスファンド(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500))に積立投資をしています。
また、社会人になったのを期に、投資や経済の勉強もかねて個別株投資をしています。基本的には高配当株投資です。これには1株からでも投資可能なSBIネオモバイル証券を利用しています
今後このあたりも記事にしていきますねー
それでは!